業績を伸ばすより、下降し始めた業績をV字回復させる方がはるかに難しい件

業績を伸ばすより、下降し始めた業績をV字回復させる方がはるかに難しいと感じています。そう感じているのは、20代後半から30代前半までの約10年間、副業でV字回復専門のマーケティングコンサルティングとしてしごとをしていたこともあり、その経験をもとに感じています。

業績が低迷している状態や、伸びかけている場合は、大きな方針転換や仕組みを変える必要がなく、事業の実行速度や、事業効率を向上させることで、業績が伸びることが多いです。これらは低コストで効果が出やすいサイクルを回していくことで事業は改善していくことが多いです。この手法は当方はサラリーマン時代、予算があまりとれなかったビジネスも経験しており、得意でした。

V字回復が難しい理由

一方で、業績が下降し始めた事業のV字回復はどうでしょうか?以下の理由で難しいと考えています。

  • そもそも商材の競争力が鈍くなっているから
  • 業績が上がりにくい業務プロセスになっているから
  • 経営判断も業績が上がりにくい判断をしているから
  • 会社の雰囲気も「なにをやってもダメだ」という感覚になっているから
  • 社外も「あの会社はもうダメだ」と思われてしまい、提携や営業も進みにくくなっているから
  • 転職できる能力を持っている有能な人から順番に抜けていっているから
  • などなど

他にも挙げればきりがないかもしれません。えてしてビジネスはダメな時はダメな理由はかなり挙げられます。そしてよい時は良いことばかりになります。うまく行き始めると、かなりの面が修正され、好転していきますが、逆の場合、悪化の一途をたどります。それ故に、業績が下降し始めた会社をV字回復させるのはかなり難易度が高いと考えています。

業績が下降し始めた会社を立て直す際のカギ

経験上の話になりますが、簡単に説明をすれば、コアコンピタンスの見直しからしましょうという話ではあるのですが、簡単に思いつく鍵であれば、簡単にV字回復できているはずです。V字回復できないのは、そのカギが社員が信じる「正しいと思われること」や「信頼している管理職・経営陣」に原因があることが多いです。そのような気が付かない大きな要因だからこそ、改善するのが大変なのです。こういう時は経験豊富な第三者によるアドバイスと実行が効果的です。コンサルタントではなく、実行を伴う、アウトソーサーが効果を上げやすいです。一緒になって、お客様とハンズオン型で作業をして改善していくことが重要になります。

多くが「正しいと思われること」や「信頼している管理職・経営陣」に原因があるため、この修正はかなり大変です。そこで、小さな成功事例を作り、その証明をもって、全体改革を行うことが有効です。基本的な考え方はこれであっているはずなのですが、実際は社内外でマイナスのイメージがついているところからの巻き返しになりますので、全体改革を行う際は、何かが大きく変わったように一気に大きく展開することが必要になります。どの手とどの手を優先的に行うと、周りの反響も大きく、効率的に展開できるかを設計して、実行速度を上げるための仕組みも作り展開することが必要になります。

興味がある方は、是非お問い合わせください。当社がお役に立てるかどうかお話を聞かせてください。

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