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Column Index




OpenSourceGuide
2006/11/30-2007/9/30

オープンソースが“オープン”な理由


オープンソースって難しい!と思っている方向けに、今回はオープンソースを理解する為の前段の情報をまとめてみました。これからオープンソースを学ぶ方は、まずこの文章から読んでみてください。

コンピュータの世界の言葉

コンピュータは通常「0」と「1」の2つの数字(2進数)を使ってすべてのことを理解することをご存知でしょうか? たとえば、「◯◯したら××だ」という命令も、この0 と 1で表記されコンピュータが処理していくのです。このような言語を“機械語(マシン語)”と呼んでいます。0と1の羅列であれば、人間が理解するのは到底難しいですよね。 そこで人間がコンピュータに命令を出すために作られたものが『プログラミング言語』なのです。この言語はコンピュータが解析できるように設計されており、人間はその文法上誤りのないように入力することでコンピューターを動かすことが出来るようになります。つまり、「プログラミング言語」は機械語しか理解できないコンピュータと機械語を理解しにくい人間の間を取り持つ「翻訳機」のようなものなのです。

ソースコード

オープンソースという言葉にも含まれている「ソース」の正式な表現は「ソースコード」と言います。先の“コンピュータの世界の言葉”でも述べた「プログラミング言語」によって、書かれた文章を「ソースコード」と言います。つまり、コンピューター上で動作するソフトウェアはソースコードそのものになります。よって、このソースコードを外部に公開した場合、ある程度の技術者であれば、だれでも、そのソフトウェアを真似することが出来るようなものであり、ソフトウェアをビジネスにしているものにとってはビジネスのネタともいえる機密事項になります。従って、ソースコードの公開は機密の開示となり、非常に大きな意味を持ちます。

ソースをめぐる対立

前項で「ソースコードの公開は非常に大きな意味を持つ」と述べましたが、それは作品群に付随する“ライセンス”という問題が少なからず絡んでいるからなのです。ソースコードが製品(ソフトウェア)自体ともいえることもあり、公開することは製品をタダでバラまくことと同意になります。ソフトウェアの制作側はかかったコストの回収と著作権を侵害されないための防御策として、ソースを公開せずに、その使用料金としてライセンス料金を主張していることが通常でした。 それに対して、「ソースコードを公開し、さらにそれを超えるソースが生まれることのほうがより業界の発展につながるはずだ!」といったソースを公開する考え方が生まれました。「ソースが公開されれば、世界中のエンジニアがみんなで協力して今まで以上のソフトウェアが作れるはず!だから、ソースを公開し、みんなでソフトウェアを作ろう!」そんな考えで始まったのが、「オープンソース」なのです。 「オープンソース」の登場により、市場では「ソースを公開しない有料ソフトウェア」と「ソースを公開するオープンソースソフトウェア(以下、「OSS」という:ライセンス料金は無料)」の対立が起こりました。有料のソフトウェアはその価格差によってOSSにシェアを奪われることを危惧し、OSSは有料ソフトウェアを市場を独占している市場拡大のボトルネックだと考えて、双方が対立したこともありました。

オープンソースソフトウェア(OSS)の謎

OSSは著作権自体は守られるものの、ソースコードの“取得・変更・再配布の自由”が定義づけられているので、利用者はいわばタダ同然で利用できるのです。そこで、果たしてタダで世の中にバラまいていて、ビジネスが成立するのだろうか?と言った疑問が出てくると思います。それでは、どうやってOSSのビジネスは成り立っているのでしょうか?

OSSはソフトウェアビジネス革命の御旗

従来、ソフトウェアのビジネスは、そのソフトウェアを利用する為の使用権をライセンス料として、利用者が最初に購入することで成り立っていました。つまり、従来のソフトウェアビジネスは「使う前にお金を払う」ビジネスだったのです。 一方、OSSはそのソースコードが公開されているので、そもそも、そのソフトウェアを使用する権利を売買する概念がありません。そこで、OSSはそのソフトウェアのメンテナンス料金(保守料金など)などのサービス利用料金が中心のビジネスになります。 つまり、OSSが普及することにより、今まで前払いの一括料金支払いが中心だったソフトウェアのビジネスが、サービスを使った分だけの料金を支払う月額制のビジネスがより普及することになります。使った分だけの支払いと言うのは、非常に顧客の見地に立った考え方であり、OSSの普及によって、また一歩、IT業界が顧客Orientedなビジネスに近づくことになると考えています。さらに、冒頭に申し上げたとおり、OSSは世界中のエンジニアが力を合わせて開発を進める仕組みです。世界中のエンジニアが協力をすれば、今まで以上のソフトウェアが作れることになると考えています。 このような素晴らしい仕組みである「OSS」を是非みなさんで盛り上げていただきたいと思います。



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