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OpenSourceGuide
2006/11/30-2007/9/30

こんなところでオープンソース  その1


今回から数回にわたって、オープンソースのオフィススイート(マイクロソフト社のMS-Officeのようなもの)で有名な「Open-Office」のカリスマとして知られる、オープンソース総合研究所の可知豊(かち ゆたか)氏に、いつもの私とはちょっと違った観点でオープンソースを解説していただきます。

普及するコンピュータ

コンピュータやITシステムは、仕事にも日常生活にも欠かせないものになりましたよネ。 オフィスでは、パソコンは一人一台がすっかり当たり前になりました。Webページを参照したり、メールで連絡を取らなければ、仕事もなかなか進みません。ドキュメントを作るときはパソコンのワープロソフトを、また他にも表計算ツール、プレゼンツールなどを駆使します。 同じく携帯電話も、すっかり生活の一部になりました。それだけでメールを送ったり、写真を撮ることができます。また、デジタルカメラや携帯音楽プレイヤーもごくごく当たり前の存在です。他にも家庭を見渡せば、ビデオやゲーム機の中にも、コンピュータが内蔵されています。 そして、パソコンを介して、インターネットに接続することで、デジカメ写真を送ったり、音楽をダウンロードするといったことが、日常生活の一部になっています。 いまやコンピュータなしで手書きで仕事をしたり、手紙で連絡を取るとしたら、今の何十倍も手間がかかりそうです。でも、ほんの十数年前までは、コンピュータを使って仕事をすることのほうが結構珍しいことだったんです。「さすが、21世紀」という感じです。 さて、このようにコンピュータが日常的になったのは、2つの理由があります。 ひとつはコンピューターが大量生産されたこと。 もうひとつはソフトウェアが再利用されていること。 実は、オープンソースを理解するうえで、このソフトウェアの再利用が大きなポイントになっています。

安く、凄くなったコンピュータ

コンピュータが日常的になった理由のひとつは、コンピュータというハードウェアが大量生産できるようになり、価格が驚くほど安くなったことです。 たとえば、人類を初めて月に送り込んだアポロ計画では、1966年に設計されたAGC Block Iという制御用コンピュータを使用していました。性能としては、RAM=4Kワード・ROM=32Kワード・クロック数=2.048MHzだったそうです。もちろん、これは当時の最先端といえる性能のものでした。 ところがその17年後の1983年に日本で発売された任天堂のファミリーコンピュータは、このAGCを演算速度で約10倍、メモリ容量で約100倍も上回っていたそうです。コンピュータの世界はまさに日進月歩の勢いで進化しています。1960年代の最新のコンピュータは1980年代のファミリーコンピュータ以下の性能です。もちろん現代のコンピュータはファミリーコンピュータをはるかにしのぐ性能を誇っています。 現在では、高性能のコンピュータが、当たり前のように大量に使われています。ファミリーコンピュータアポロ誘導コンピュータ ファミリーコンピュータ

コンピュータ普及を促進する仕組みとオープンソースの誕生

さて、コンピュータが日常的になったふたつ目の理由は、高性能なコンピュータで動作するソフトウェアの再利用が劇的に進んだことです。 たとえ大量にコンピュータがあっても、別々のソフトウェアを用意するとしたら、すごく手間がかかってしまいます。1980年ごろに初めてパソコンが発売されたときは、まだパソコンショップがなく、ソフトウェアの流通が確立していなかったので、プログラムは自分自身の手で入力するのが当たり前でした。パソコン雑誌に掲載されたゲームプログラムを何日も徹夜して入力する、なんてことがよく行われていました。 しかし今では、そんなことはありませんよネ。パソコンを買えば最初から大量のアプリケーションが入っています。パソコンショップ等でも様々なソフトウェアを買うこともできますし、インターネットに接続すれば、無料でダウンロードできるソフトウェアもたくさんあります。携帯電話やデジタルカメラの中のコンピュータの場合も、開発用のソフトウェアライブラリが充実しており、まったく新しくプログラムを開発する作業は、それほど多くありません。 さて、「オープンソース」は、このようなソフトウェアを再利用する仕組みのひとつです。ソフトウェアを再利用できるおかげで、現代のIT社会が維持されているといっても過言ではありません。その中で、オープンソースはとても重要な役割を担っているのです。 可知さんからの第一回目のご寄稿はいかがでしたでしょうか? オープンソースだからといって、他のソフトウェアと違うところはあまりないのです。再利用性を高めるための仕組みのひとつなのだとご理解ください。




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